人を探してます。

~元最年少事業部長が持つ100憶円の夢~ 同じ思考と正反対の思考を持つ2人の共同経営者を探す旅

自己紹介②~入社編その2~

 
1週間後。
 
一次面接に向かった。
 
この日は1日掛かりで午前中にSPIや一般常識のテストを行い、午後に面接をする流れだった。
 
 
 
SPIは結構得意な方だった。
 
年収ランキング上位200社を上から受けていってエントリーシートとSPIで落ちたことが無かったので、余裕をかまして何も勉強しないで臨んだ。
 
 
 
テストが始まった。
 
筆記テストだった。
 
問題を解いていくが、いつもパソコン上で選択式のものが多く、筆記テストということもあり、完全にペースを乱された。
 
 
 
そして、途中で頭が真っ白になってきた。
 
 
 
やばい・・・・・・
 
全然、分からない。。。
 
 
終わった・・・・・
 
 
にせんまん・・・・・
 
 
かわいいおねえさん・・・・
 
 
 
頭の中で描いていたバラ色の社会人生活がガラガラと音を立てて崩れていった。
 
 
 
話は変わるが、昔から意味の分からない自信だけはある。
 
自分は勉強はできないが社会に出たら仕事はきっとできるという全く根拠のない自信だけはあった。
 
当時、ピコミクという50万人ほどがプレイしている超くだらないランキングゲームを極めていたこともあり、(1~9番のりんごをどれだけ早く落とせるかタイムを競ったりするゲームなどを24時間トイレ風呂飯の時間以外ひたすらやり続けていた)5個で全国1位を取った私は完全に有頂天になっていた。
 
週に1日だけ大学に通っていたのだが、大学へ行くと久々に会った友達(と呼んでいいのかは分からないが…)に話しかけられると大抵第一声が
 
 
「お前ピコミクやばっ!」
 
 
 
 
「きもっ!(ピコミクどんだけやってんだよこの引きこもりが)」
 
 
 
 
「こわっ!(ピコミクが友達なの?)」
 
 
だった。
 
 
 
どうやらあまりにも異常なスコアを出すと人間引いてしまうらしい…
 
ゲームで全国1位になった私は、勿論この会社でも1位になれるだろうというよく分からない自信だけはあった。
 
ゲームを制する者は世界を制すると完全に錯覚していた。
 
でもそんな自信を使うまでもなく、ニートになるのか。
 
もうこんなコミュ障でただのゲーマーを雇ってくれる会社は他にないだろうな。
 
 
 
つづく